ゴミゼロ一眼レフ in 奄美大島・喜界島

2009年7月22日に起こる皆既日食のロケハンという名目で
奄美大島と喜界島へ行って来ました。今回はリハビリも
兼ねていたためカメラ1台という最小限の機材による
取材となりましたが、東洋区最北端の自然を
身近に感じて頂ければ幸いです。


ツマムラサキマダラ   喜界島

10年ほど前から沖縄本島を中心に土着し始め、今では八重山諸島でも広く
見られるようになった種類です。最近は奄美諸島でも多く見られるように
なったとの事で、年々分布を拡大している様子が伺えます。
かなり前に初めて西表島で見た時、太陽の光を浴びて
青紫に輝く羽に「ドキり」とした事を思い出します。


ナガサキアゲハ   奄美大島

このチョウも分布を北に広げている代表選手で、現在は神奈川県辺りまで
見ることが出来るようになっています。でも、この個体のように、
羽が白くなるタイプのメスは南西諸島特有のもので、
南国に来た事を実感させてくれます。


SAAB340   奄美大島空港

奄美大島から喜界島への往復に利用した日本エアコミューターのSAAB340機
36人乗りの小さなプロペラ機ですが、強風をものともせず、見事な離着陸を
披露してくれました。奄美大島-喜界島間の所要時間は僅か10分!


アオスジアゲハ   喜界島

喜界島や奄美大島のチョウたちは、沖縄や八重山の個体より
何となく、ゆったりと飛び回るような感じがしました。
いつもは手強い相手も、ピタリと停止!


アサギマダラ   喜界島

渡りをするチョウとして有名なアサギマダラですが、ここ喜界島は
秋に南下する際の中継地点として重要な場所となっています。
北東の季節風が吹き始める10月中旬、奄美諸島に秋を
もたらす風に乗り、再びその姿を見せ始めます。


モンキアゲハ   奄美大島

集落の縁を取り巻くように植えられているハイビスカスの垣根で
様々な種類のチョウが吸蜜していました。南西諸島版の「里山」とでも
言えるような光景を眺めていると、思わず時間が経つのを忘れてしまいます。


オオゴマダラ   喜界島

インドから東南アジアにかけて広く分布するチョウですが、
土着の北限に当たるのが奄美諸島の喜界島と言われています。
やはり、ここは「東洋区」の最北端なのだと、改めて実感しました。


早朝のサトウキビ畑   奄美大島

9月以降の度重なる長距離通勤で、疲労が溜まっていたのでしょうか?
宿で郷土料理のフルコースを美味しく頂いた後は、自律神経以外の機能が全て停止!
おかげで、21時30分就寝、5時30分起床という大変健康的な生活を送る事が出来ました。
足元にハブがいない事を確認しつつ、朝の爽やかな空気に包まれたサトウキビ畑で深呼吸。


ナナフシの幼虫   喜界島

触角が短い所を見ると「アマミナナフシ」の幼虫でしょうか。
ナナフシの仲間は、敵に襲われると足を自切する習性があり、
切れた足は脱皮を繰り返す事で、徐々に再生する能力も持っています。

  
  ツマベニチョウ   奄美大島  

同じ種類のチョウでも、島によって撮影の難易度が異なる事は良くありますが、
奄美大島や喜界島では比較的のんびりしている個体が多く、楽しみながら
シャッターを切れました。沖縄と違って、「Yナンバー」の暴走車が
いない事が幸いしているのか否かについてのコメントは、
敢えて避けさせて頂きたいと思います。

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