E-3 in 夏の沖縄・台湾

お陰さまで長いリハビリを経て、ようやくフィールドへ出られるようになりました。
再び皆様に八重山の風をお届け出来るよう頑張りますので
これからもよろしくお願いします!


カバマダラ   竹富島

久々の八重山で出迎えてくれたチョウたち。
食草のフウセントウワタに産卵しているメスへ、
多数のオスがアタックしている幻想的な風景をGET!


ツマグロヒョウモン(メス)   台湾

前出のカバマダラに擬態していると言われているチョウです。
この写真を見ただけでは、あまりピンと来ないかも知れませんが、
実際に飛んでいる姿を見ると、「なるほど」と納得出来ると思います。
10年ほど前、横浜で初めて見掛けた時は、「何でこんな所にカバマダラが?」
と、乗っていた車を停めて追い掛けて行ってしまうほど、見事にだまされました(笑)


モーターパラグライダー   久米島(はての浜)

延々と白い砂浜が続く「はての浜」。
こうしてゆったりと上空から撮影が出来たら
さぞかし素晴らしい写真が撮れるに違いないでしょう。


タイワンタイマイ   台湾

日本にも生息しているアオスジアゲハやミカドアゲハの仲間です。
飛び方も良く似ているのですが、日本の図鑑には載っていない事が
頭の中でで瞬時に判断されるらしく、普段より勢い良く追い掛けていました。


キミスジ   石垣島

撮影場所の石垣島というのは入力ミスではありません。
あまり移動性があるチョウとは思えないのですが、
石垣島の数箇所で発生している様子です。
果たしてこのまま日本のチョウとして
定着出来るのでしょうか?


タイワンモンキアゲハ   台湾

日本のモンキアゲハより斑紋が大きいため、より派手な印象を受けます。
八重山も東洋熱帯との共通種が多いのですが、台湾へ来ると
更に圧倒的な種類の多さにびっくりさせられます。


ナミエシロチョウ   久米島

南西諸島以南に生息するシロチョウの仲間は
俊敏に飛ぶ種類が多いのですが、時々撮影し易い
のんびりした個体に遭遇します。そういう時は、とにかく
シャッターを切りまくる事に尽きます。今回は背景に沖縄県指定の
天然記念物、「チュラフクギ」を入れて記念撮影することが出来ました。


先住民族   台湾

台湾には10以上の先住民族が暮らしています。
もともと、それぞれの文化や言葉を持っていたため、
現在ではそれらの継承に力を入れているとの事です。
その中で、こちらは「タイヤル族」の女性たちの踊りです。
美しい民族衣装と、生き生きとした表情が、とても印象的でした。


アカタテハ   竹富島

日本全土に広く分布するチョウですが、
個体密度はそれほど高くないので、毎日必ず
見られるとは限りません。この時は幸運にも町並みを
見下ろせる背の高いランタナの花に止まっている所を撮影出来ました。


マダラシロチョウ   台湾

台湾に生息するチョウの多くには和名が付けられています。
これは日本統治時代に調査が行われた時の名残だとの事でした。
なお、台湾表記では「斑粉蝶」。「シロチョウ」が「粉蝶」となるわけですね。


アオスジアゲハ   奥武島(久米島町)

久米島と橋でつながっている奥武島にある「バーデーハウス(海洋深層水温浴施設)」
前の駐車場には立派なランタナの花壇があります。いかにもチョウが集まりそう
なのですが、意外に少なく時折こうして通過して行く個体がいるだけです。
あまり美しく管理され過ぎた場所は居心地が悪いのかも知れません。


ウスキシロチョウ   竹富島

道の脇に生えている食草へ産卵をしに来たメスです。
産卵場所の品定め中というのもあるのでしょうが、
全く警戒心が無く思う存分撮影出来ました。


タイワンモンシロチョウ   台湾

モンシロチョウよりも一回り小型で後翅の縁に目立つ黒い斑紋現れるため
見慣れて来ると遠くで飛んでいても区別出来るようになります。
ただ、写真で違いを表現するには羽の表を写す
必要があるので、ちょっと苦労しました。


波打ち際   久米島(はての浜)

はての浜の最西端に打ち寄せる波。
水平線には、遠く渡名喜島が見渡せます。
ゆっくりと、しかし確実に流れる時間が感じられました。


クロアゲハ(無尾タイプ)   台湾

このクロアゲハは尾状突起が切れてしまったのではなく、元々無いタイプです。
日本でも与那国島ではこのタイプが定着している様子で、その起原が
おそらくこの台湾産の個体群だと考えられます。


ウスイロコノマチョウ   石垣島

足元を黒い影のような物が通り過ぎたので姿を消した地点を
調べてみると、ウスイロコノマチョウがシダの上で休んでいました。
コノマチョウは漢字で書くと「木の間蝶」で、こうした薄暗い林の中を好みます。


離島の生活   オーハ島

久米島から奥武島を越えて、更にその東に浮かぶオーハ島。
現在の人口は3家族6名との事ですが、この人数で舗装されていない
島の道を綺麗に整備されている努力は、大変なものだと頭が下がります。
また、取材に訪れた自分をとても親切にもてなして頂いた優しさが心に残りました。

※島全体が個人所有となっておりますので、事前に許可を得てから上陸するようにお願いします。


ウスムラサキシロチョウ   台湾

迷蝶として日本に飛来したという記録は、ほとんど聞かないのですが、
台湾では最も普通に見掛けるシロチョウの一つです。


シロオビアゲハ   石垣島

南西諸島には広く分布するアゲハチョウの仲間ですが、
不思議な事に石垣島や西表島のように面積の大きな島では
撮影がしにくいように感じます。今回ようやく石垣島で撮影出来ました。


夕暮れのスコール   久米島

スコールが近付いて来ると、鳥肌が立つような冷たい風を感じます。
このような時は、すぐに雨宿りする場所を探さなければ大変な目に会うでしょう。
逆に、そうした兆候が無ければ大丈夫なので、このように安心して撮影が出来る訳です。


集団吸水   台湾

ミカドアゲハとアオスジアゲハが集団を作って吸水していました。
1頭が落ち着いて吸水を始めると、その周辺に次々と集まって来て
集団が形成されます。多くは種類ごとに吸水集団が形成されるのですが
今回のように近縁種である場合は、こうした混成集団になることもあります。


ジャコウアゲハ   竹富島

真っ赤な胴体は「食べると不味いですよ」という警戒色で、
単独で飛んでいる時には、かなり派手なイメージを受けます。
ところが、こうして風景に溶け込むと美しいアクセントへ大変身!


縄張り   久米島

リュウキュウミスジが縄張りに侵入したアオスジアゲハを追い掛けていました。
どちらも猛スピードで枝の間をすり抜けて行きますが、彼らの目には
どのような映像として映るのか、非常に興味があります。


スジグロカバマダラ   竹富島

「八重山の定番」とも言えるくらい、一年を通して個体数の多いチョウですが、
分布の北限は依然として宮古諸島で、沖縄本島では迷蝶とされています。
他の種類が分布を北上させている中で、なぜ本種は定着出来ないのか、
単純に温暖化だけでは語れない、自然の複雑さを感じさせられます。


ウスキシロチョウ   竹富島

サンゴ砂が敷き詰められた道路脇に生えているマメ科植物に産卵中のメスです。
強烈な日差しを物ともしない、一所懸命な姿が印象的でした。


宮古島上空

宮古島の海は通称「宮古ブルー」と呼ばれる美しい色をしています。
これは沖縄県で4番目に大きな島にもかかわらず河川がほとんど無く、
このため河口からの土砂の流出が非常に少ないからだと言われています。


ツマベニチョウ   石垣島

日本のシロチョウ科で最も大きな種類です。
俊敏に力強く飛ぶ姿は迫力と美しさを兼ね備えています。
赤い花を好み、沖縄を代表する花、ハイビスカスにも良く似合うチョウです。


イシガケチョウ   竹富島

個体数は多いのですが、とても飛翔写真が撮影しにくいチョウです。
シャッターを切ると画角の外にいたり、うまく撮影出来たと思ったら
ちょこんと葉っぱに止まっていたりと、中々手強い相手ですが、
今回は首尾よく飛んでいる姿を捉える事が出来ました。


竹富小中学校   竹富島

全校児童・生徒合わせて34名。少なく感じるかも知れませんが、
これは竹富島の人口の一割を超える人数に相当します。
子供たちが力を合わせて手入れしている校庭は、
いつ見ても本当に美しく、もう一度学校へ
通いたい気分になります。


オオゴマダラ   石垣島

八重山方言では「ふーしゅふーしゅかびら」と言います。
「ふー」が大きいという意味、「かびら」は蝶の意味ですから、
さしずめ「大きくてふわふわ飛ぶちょうちょ」といったところでしょうか。
オバアの発音を聞くと、意味を知らなくてもそう思えてくるから不思議です。


ナガサキアゲハ   台湾

この所、分布の北上で知名度が急上昇。
台湾産のオスには、こうして後翅に青白い燐粉の
発達する個体が多く見られます。土着していないとされる
宮古・八重山諸島を飛び越えて、台湾以西にも広く分布しています。


阿嘉島   座間味村

中央の大きな島が慶良間諸島座間味村の阿嘉島です。
島の周囲は約11キロ、人口300は人余りで、写真左奥の
慶留間島、外地島とは橋で結ばれています。外地島には
慶良間空港があり一時期は定期便も就航していましたが、
現在はエアードルフィンのチャーター機のみが運行しています。


メスジロキチョウ   台湾

前翅の先端がオレンジ色に彩られたお洒落なチョウです。
飛んでいる時は、このチャームポイントが良く目立つのですが、
色は表だけにに付いているので、写し止めるのは意外に苦労します。


島猫   竹富島

15年程前まで、島に猫はいなかったのですが、
いつの間にか島のいたる所で見掛けるようになりました。
観光客に可愛がられるためか都会の猫より愛想が良いのが特徴です。


  ルリモンアゲハ   台湾  

素敵なお庭に飛び交う美しいチョウ。
トレードマークの瑠璃紋が見えるとドッキリします。
チョウの集まる花を庭に植えて、いつも綺麗に管理されている
オーナーご夫妻の優しい人柄が溢れ出る民宿で至福の時間を過ごしました。

※ 花とチョウが一杯の民宿「玉泉園」の詳細はこちら↓

埔里まで
台中から:埔里行きの各社バス。約1時間30分
台北駅前の台北西站から:國光客運の直達(直通)埔里行き。約3時間30分
桃園国際空港から:國光客運で台中朝馬で埔里行きに乗り換え。約3時間30分

埔里から
南投客運の霧社方面行きローカルバスで約30分
南山渓バス停下車

※ご主人は埔里に滞在している事も多いので事前に連絡を入れておくと安心です。
住所、電話番号等は下記WEBサイトを参照。(日本語が大変お上手ですのでご安心を)
http://emmm.tw/L3_content.php?L3_id=11589


長らく連載にお付き合い下さいましてありがとうございました。
更にパワーアップした連載を予定していますので、次回にご期待下さい!


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