ゴミゼロ一眼レフ in 終わらない夏

今年の沖縄は11月になっても暑い日が続いています。
さすがに日差しは弱まり過ごし易くなりましたが、ビーチでは
まだ水着姿の人をちらほら見掛けます。各地に冬の知らせが
届くこの季節ですが、沖縄各地の終わらない夏をお楽しみ下さい!


ツマベニチョウ   名護市

強風で離島へ渡れなかった時に、名護の町を散歩をしていて見付けた
高台にある絶好の撮影ポイント。午後2時頃までの光がベストと
見当を付けて次の機会に訪れた所、見事に思惑通り。
本当に青い空と海が良く似合う美しい蝶です。


フクギ並木   伊是名島

朝の日差しを浴びる美しいフクギ並木。
その左手には尚円王(琉球国王第二尚氏始祖)の
叔父にあたる銘苅(めかる)家住宅の立派な石垣があります。
400年以上続いた琉球王朝の歴史を実感する伊是名の町並みでした。


アオスジアゲハ   石垣島

ピンクの小さな花が可愛い「ニトベカズラ」。
その周りを素早く飛ぶアオスジアゲハに
南国の彩りを添えてくれます。


佐和田の浜   伊良部島

北海道から雪の便りが届く11月半ば。
その頃、南の島では、ご覧の通り。
日本は結構広い国ですね!


ジャコウアゲハ   本部町

アゲハチョウの中では、ゆっくり飛ぶ種類ですが、
あまり明るい所へ出て来ないため、案外撮りにくいチョウです。
この時は、頭上が開けた場所を飛んでくれたおかげで首尾よく撮影出来ました。


夜明けの虹   竹富島

大きな雨音で目を覚まし、がっかりしていましたが、
何気なく外を見ると、空がオレンジ色に染まっています。
慌ててカメラを持ち外へ出ると、二重の虹が架かっていました。
結局この日は28度まで気温が上がり、夏のような一日となりました。


タイワンカブトムシ   下地島

南日本で街路樹などに使われるヤシ科植物と共に運び込まれた外来種で、
現在は九州南部まで分布を広げています。以前に沖縄本島で養殖した個体を
売り出そうとした事があったらしいのですが、日本在来のカブトムシよりも小型で
角も短いためか、養殖自体は成功しても結局商品として成立しなかった様子です。
今ではサトウキビや街路樹の害虫とされていますが、ちょっと人間は勝手すぎますよね。


クロワッサンアイランド   水納島

沖縄本島北部の本部町に属する水納島(みんなじま)は上空から見ると
三日月型をしているため、「クロワッサンアイランド」と言う愛称で呼ばれています。
渡久地港から高速船で15分。宝石のアクアマリンのように美しい海が出迎えてくれました。


コウトウシロシタセセリ   石垣島

ちょっとマイナーな存在ですが、ネーミングにロマンを感じるチョウです。
よく見掛ける「オキナワ」、「リュウキュウ」、「ヤエヤマ」のいずれにも該当しない
「コウトウ」という名前がポイント。今の世界地図を探しても多分見付かりませんが、
台湾の南東に浮かぶ「 蘭嶼(ランユイ)島」の古い名称で、漢字で書くと「紅頭」になります。


おとぎの国   竹富島

竹富島は、その美しさから「おとぎの国」と呼ばれる事があります。
どこか現実離れした表現に、少々疑問を感じる気もしますが、
離島でありがちな公共事業に依存する事なく、自立した
暮らしを守られているという意味で考えれば、
正に「おとぎの国」なのかも知れません。


オオゴマダラ   本部町

緑濃い「山原(やんばる)」の森を舞うオオゴマダラ。
特大の羽で、ゆったりと飛ぶ様子を見ていると
つい時間を忘れてしまいます。


米所   伊是名島

水が豊富な伊是名島では稲作が行われていて、
美味しいお米の産地としても知られています。
南国ならではの2期作が可能で、11月から
12月に掛けてが2回目の収穫になります。


カバマダラ   竹富島

竹富島ではあまり見掛けなかったカバマダラですが、ここ数年個体数が増えています。
理由は多分この「トウワタ」で、私の友人が自宅前に植えているものです。
本人も幼虫の食草だと知っての行動につき、丸坊主にされても
ノープロブレム。小さな島ではちょっとした環境の変化で
チョウの個体数に影響が及ぶのでしょう。


メインストリート   水納島

石畳風に舗装された水納島の道路。
良い雰囲気を出しているだけではなく、
アスファルトが熱で溶けて海に流れ込むのを
防ぐ工夫をした結果だという事を知り、更に感心しました。


モンキアゲハ   名護市

沖縄本島北部はアゲハの宝庫と言えるほど個体数の多い場所が点在しています。
ここも中々良いポイントで、農家の軒先で咲くサンタンカは撮影の大切な助っ人です。


伊江島遠望   伊是名島

とんがり頭の「タッチュー」がトレードマークの伊江島。
その頂上は360度の視界が広がり、大変素晴らしいとの事。
まだ訪れた事の無い伊江島ですが、いつか足を運んでみたい場所です。


ベニモンアゲハ   池間島

このチョウも分布を北へと広げています。
かつては迷蝶とされていたものが、現在では
奄美諸島まで定着していると言われています。
地球温暖化が進んでいるという事なのでしょうか。


雨のち晴れ   宮古島

宮古島での最終日、天気予報通り朝から雨が降っていたので、
早めに那覇へ戻ろうと空港へ向かいました。ところが事もあろうに、
その便だけは安さとボーナスマイルに釣られて(笑)当日空席があっても
前の便への振り替えが利かない「先特割引」で手配していたではありませんか!
もっとも、那覇で急ぎの用事がある訳では無かったので、気を取り直してロケハンに。
すると日没間近になって、素晴らしい夕焼に遭遇しました。やはり諦めない事が大切ですね。


アフリカマイマイ   名護市

太平洋戦争中に食用として持ち込まれたものが逃げ出し野生化したものです。
とにかく巨大で、個人的には食欲をそそる対象には正直ほど遠い感じです。
しかも、死亡例がある「広東住血線虫」という寄生虫の中間宿主と
なっているため、不用意に素手で触れるのは控えましょう。


反則?   水納島

ナイスバトンタッチ!と思いきや、ちょっと様子が変ですね。
これではスタートが出来そうにありません。
さて、この結末や如何に?


用意ドン!   水納島

再び同時にスタートしました!
本当に場を盛り上げるのが上手ですね。
底抜けに明るくて楽しい小さな島の大運動会でした。


シロオビアゲハ   竹富島

赤瓦の屋根にブーゲンビリア、そこへ蝶がやって来れば役者は勢揃い。
降り注ぐ太陽も元気一杯、とてもご機嫌な「小夏日和」の一日です。


魚垣(カツ)   下地島

水面下にある石垣は、昔の人々が魚を捕るために作った物で「魚垣(カツ)」と呼ばれています。
満潮時に中へ入った魚は潮が引くと水面に顔をだす魚垣に沿って沖へ行くのですが
一箇所出口を作り、そこへ仕掛けた網で一網打尽にするという仕組みです。


ナガサキアゲハ   名護市

こちらは分布の北限を関東地方まで広げたナガサキアゲハのオスです。
南方系のチョウが北上して定着するというのは、越冬が可能になるという事
ですので、少なくとも冬の気温が上昇しているのは間違いないと言えるでしょう。


光と影の季節   竹富島

汗ばむような陽気の昼下がりですが、太陽の角度だけは正直な物です。
北回帰線の、ほぼ真上に当たる八重山では夏至の南中時になると
ほとんど影が姿を消すくらいに真上から日差しが照り付けます。
夏のイメージを残しつつも、どこか優しい感じの写真に
仕上げる秘訣は、冬を間近に控えた、この時期
ならではの隠し味を使うのがポイントです。


     オキナワビロウドセセリ   那覇市  

このチョウは、あまり強い日差しを好まないため、
こうした青空の下で撮影するのが比較的難しい種類です。
でもチャンスは訪れるもので、太陽が雲から顔を出して暑くなり
どこかへ消え去ろうとする姿を、首尾よく撮影する事が出来ました。


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