ゴミゼロ一眼レフ in 奄美諸島

かつて海面が低かった時代には、沖縄本島北部に広がる
「やんばる」の森とつながっていたであろう、奄美大島と徳之島の森は
離島とは思えないほど深く、また手付かずのまま残っていたのが印象的でした。


朝のスコール   徳之島

朝日を撮影した後、振り返ると巨大な積乱雲が近付いていました。
その時、自然の悪戯か雲の切れ間から降り注ぐスコールに
光が差し込み、幻想的な光景が浮かび上がりました。


アサギマダラ   喜界島

夏の間、南西諸島から姿を消すアサギマダラですが、
今年は比較的早く9月下旬に奄美大島と喜界島で確認出来ました。


シマ   奄美大島

奄美大島で「シマ」とは、それぞれの集落を意味します。
こうして、複雑な地形で険しい山と入り江に囲まれているため
かつては、それぞれの行き来が大変だった事に由来するのでしょう。


シンジュサン   奄美大島

ヨナグニサンに近縁の大型のヤママユガです。
本州の暖地では年2回の発生ですが、
奄美大島でも同じなのでしょうか?


満天の星   奄美大島

夜の林道で空を見上げると、木々の切れ間に満天の星が散りばめられています。
まるで貸切のプラネタリウム。最高の贅沢を堪能した瞬間でした。
ただし、ハブにはくれぐれも注意して下さい。


ツマムラサキマダラ   喜界島

奄美地方でもいつの間にか普通種になってしまった本種ですが、
やはり遥か南国のイメージを持っている気がします。写真は飛翔中のメス。


オキナワウラジロガシ   徳之島

島とは思えないような深い原生林を進んで行くと、立派な板根が姿を現しました。
長い時を経て育った木々の歴史を実感する事が出来たような気がします。
秋になれば動物たちの食料となる大きなドングリが実る事でしょう。


収穫   奄美大島

今年の奄美大島は日照りが続いて、サトウキビの出来は今ひとつだったそうです。
それでも背丈より大きく育ったキビを刈る農家の方は、どことなく嬉しそうでした。


リュウキュウアサギマダラ   奄美大島

分布の北限にあたる奄美大島や徳之島では気温が低くなると成虫が集団になって
越冬する事が知られています。一度この目でそうした大集団を見てみたい物ですね。


喜界空港   喜界島

喜界島から奄美大島までは僅か26km。マイルが加算される路線としては国内最短です。
ここを結んでいるのが36人乗りのプロペラ機サーブ340Bで、この飛行機は
先日引退した国産旅客機YS11の代替機としても多く用いられています。


宝島と小宝島


屋久島、種子島と奄美大島の間に点在するトカラ列島。
7つある有人島の中で一番南にあるのが宝島で、名前の由来は
島にある洞窟に海賊が財宝を隠したという伝説から来ていると言われます。
すぐ北に浮かぶのが小宝島で、小さな島ながら温泉があり人々も暮らしています。

これら2島の北にはトカラギャップと言われる水深さ1000メートル程の深い部分があり、
かつて南西諸島が大陸と繋がっていた時にも海として残ったため、ここを境に
動物相が大きく異なります。これが「渡瀬線」で、この南には熱帯を
起原とする「東洋区」の動物が生息する事になります。

交通の便が良くないため、まだ行った事はありませんが、
いつかは訪れたい場所の筆頭と言えるでしょう。


リュウキュウアブラゼミ   奄美大島

奄美諸島から沖縄本島周辺にかけて分布するセミで、本土に生息する
アブラゼミとよく似ています。主な違いは色がやや薄くて赤っぽい所と
鳴き声で、アブラゼミの鳴き始め5秒位の序奏部分を繰り返す
ような感じと言えば、イメージが湧きますでしょうか?


戦艦大和を旗艦とする艦隊戦士慰霊塔   徳之島

太平洋戦争末期、海上特攻の旗艦として戦況の悪化していた沖縄へ向けて航行中に
米軍艦載機からの攻撃や魚雷を受けて徳之島の西方海上で沈没したとの事です。
これ以上戦争の慰霊碑を作る必要の無い世界になって欲しい物です。 合掌


アオスジアゲハ   奄美大島

八重山では1年を通して成虫が見られるチョウですが、
奄美大島では冬をどのように過ごしているのか気になります。


シュガーロード   喜界島

八重山の小浜島には正式?に、名付けられた美しい道があります。
喜界島でも、それに匹敵する道を発見! 小さな島の雄大な景色です。


アマミアズチグモ   奄美大島

自分より大きな獲物を捕えるアマミアズチグモ。
アカタテハのように動きが素早いチョウを仕留める能力も持っています。
よく見ると腹部の右上に小さなクモが付いていますが、オスが居候しているのでしょうか?


クロイワツクツク   奄美大島

姿形は本土のツクツクボウシによく似ていますが、鳴き声が全く異なり、
「グェッグェッ」とカエルが合唱しているような感じです。九州南部から
沖縄本島周辺にかけて分布していますが、沖縄本島中南部では
原因が分からないまま、近年個体数が非常に減っています。
奄美大島では本種が平地に、オオシマゼミが山地にと
本来の棲み分けが出来ており、どちらの個体数も
大変多く、蝉時雨に包まれていました。


バス停   奄美大島

龍郷小学校の3、4年生(現4、5年生)が塗ったものだそうです。
バスは運転免許を持たない子供たちの大切な交通手段。
これならばバスを待つ時間も楽しそうですね。


ナミアゲハ   奄美大島

南西諸島では影の薄い存在になりがちですが、実は多くの島に分布しています。
幼虫の食草である柑橘類を食べる他種との競合が多い関係で、
相対的に見掛ける頻度が少なくなってしまうのでしょう。


龍郷集落   奄美大島

江戸時代末期、安政の大獄により拘束される可能性があった西郷隆盛は
幕府の目から逃れるため、3年間ほどこの地で暮らしたとの事です。
それは激動の時代を過ごす中において、片時の穏やかな
時間となったのかも知れません。


  再びスコール   喜界島 

サトウキビ畑を潤すスコールが去った後、大きな虹が昇って来ました。
そうです、虹も太陽の動きに合わせて、移動している訳ですね。
月と違う所は、かなり近い場所から昇るように見える
所でしょうか。自然が作り出す一瞬の芸術を
幸運にも目にする事が出来ました。


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