ミノルタ α−9

ミノルタが満を持して世に送り出した銀塩カメラの集大成。
カタログスペックにとらわれず、必要にして十分な機能が、使い易くまとめ上げられています。
ボディ背面が滑りやすい事と、ペンタックスZ-1より(構造上仕方ありませんが)重量のかさむ所が玉にキ
ズ。
カメラをホールディングする際に、親指が滑るため、余計な力が入っていたらしく、使い始めた頃は
夕方になると手に力が入らなくなり、撮影に支障をきたした経験があります。
そこで、滑り止めに自作のラバーを貼り付けた所、グリップが格段に良くなりました。ところが、調子に乗っ
て
一日中片手で持ち歩いていたら、今度は親指にまめが出来ていたという笑い話があります。

↑ 自作の親指用滑り止めラバー
しかし、さすがはフラッグシップモデル。こうした弱点を補って余りあるポテンシャルを秘めています。
各種基本性能の高さは勿論ですが、中でもストロボが1/300秒で同調する機能は、
新しい表現を可能にしてくれます。
しかも、これには嬉しい誤算があり、実験してみると、個体によっては
1/400秒までシャッター全開で同調する事も確認出来ました。
この機能をフルに使い、高速日中シンクロで撮影したのが、ツマベニチョウとウスキシロチョウの写真です。

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